設立目的

製品科学研究所、物質工学工業技術研究所、産業技術総合研究所において、コロイドおよび界面化学に関する基礎研究、特に、両親媒性物質の、水中での挙動、水中における自己集合体の形成、自己集合体の形成における水の果たす役割、等についての基礎研究を行ってきた。
また、これらの基礎研究に基づいて、人体及び高等動物に対して安全で、自然環境に影響を与えず、自然界に生息する微生物により分解されやすい新しい界面活性剤を作り、石油、バイオマス等のエネルギー、化学資源の安全な取り扱い、大気汚染、水汚染等の解決に技術面から寄与すること、更に、新規な工業材料を作り上げることを目的として、技術開発を行ってきた。
その結果、既存の石鹸、金属石鹸と同じ分子構造を有し、結晶構造の異なる長繊維状結晶を合成し、このような長繊維状結晶が、環境、エネルギー問題の解決に有効に用いられることを実験室レベルで見出した。
また、従来全く知られていない物性を有する一連の鱗片状結晶群を合成した。
しかしながら、このような長繊維状結晶、鱗片状結晶は、従来の石鹸、金属石鹸とその作用、物性が大きく異なり、既存の企業では容易に受け入れがたいこと、また、実用化には、引き続き、並行して技術開発が必要なことから、自ら起業することにした。



長期計画

工業廃水、排ガス中に含まれる各種炭化水素、ハロゲン化炭化水素等による水汚染、大気汚染、土壌汚染の問題は根本的に解決されていない。
化学原料、反応溶媒、溶剤、エネルギー源としての石油、液体炭化水素、各種誘導体の大量使用は、21世紀にも継続される。
従って、それらの安全な取り扱い、輸送、貯蔵が、ますます必要とされている。
一方、人間生活を豊かなものにするために、従来の延長ではない新規な工業材料の出現が期待されている。
環境問題に対する人々の関心は高まり、それに呼応して、廃液、排ガス規制はますます強化されつつあるが、技術的な対応が追いつかず、排出物の処理施設が、製造企業の大きな経済的負担となっている。
一方では、様々な新規材料の出現が期待されている。

廃液、排ガス処理に関しては、規制値以下に排出濃度を抑えるための技術、吸着剤等の材料、製品、更には、排出濃度を測定する分析技術は、相当程度出来上がっている。
しかしながら、これら既存の技術、材料は、低濃度、少量のものを扱うことに優れているが、最初に扱うべき高濃度、大量のものを取り扱い、処理するには不十分である。
エネルギー源としての石油、液体炭化水素、各種誘導体を取り扱う場合にも、同様の問題がある。
従って、一見、既存の環境問題 ・エネルギー問題を対象とする市場 ・顧客と重複しながら、大量、初期段階での取り扱いを分担し、既存の技術、材料との共存を図る。